ニコレットで除菌ができるというのは嘘です

ニコレットを使うと口の中の除菌ができるという噂がありますが、この噂は嘘です。
ニコレットに除菌作用はありません。
そのことを理解するためには、ニコレットがどのような作用を有しているのかを知る必要があります。

ニコレットは、ガムのように口に含んで噛むことにより、タバコを吸いたくなる気持ちを抑える効果がある医薬品です。
喫煙常習者がタバコを吸いたくなるのは、ニコチンの血中濃度が低下することが原因です。
タバコには様々な化学物質が含まれていますが、その名中で特に常習性が強いのがニコチンです。
長期間にわたってタバコを吸い続けることによって、血中にニコチンが含まれるようになりますが、この濃度が低下すると、体がニコチンを欲して、またタバコを吸おうとしてしまうのです。

ニコレットを噛むことによって、ガムに含まれたニコチンが溶け出します。
そのニコチンは、口内の粘膜を通って吸収され、血液内に取り込まれます。
こうして、ニコチンの血中濃度が上昇し、タバコを吸いたくなる気持ちを抑えることができるようになる仕組みになっています。

但し、口内の粘膜がニコチンを吸収する速度は遅いので、急いでニコレットを噛んで多量のニコチンを口内に溶け出させても、吸収できなくなります。
すると、口内のニコチンの量が増えてしまい、粘膜に刺激を与えます。
ニコレットで口内の除菌ができるという間違った噂も、この刺激が除菌作用だと勘違いしたものだと考えられています。
しかし、ニコチンはその濃度が上がっても除菌作用はありません。

口内のニコチン量が増えると、その一部が唾液とともに食道を通って胃に運ばれます。
すると、食道や胃を刺激し、吐き気やむかつきなどの副作用を発症することがあるので、ニコレットを使用するときには、間違った噂に惑わされず、医師や薬剤師の指示に従って使用することです。